20代のはじめから自営業をしていると、節目節目で臆病風に吹かれる。
何かのきっかけで、心の中の熱意が冷めてしまうのを感じる。
商談を成功させようとか思って書類を準備しているとき、「こんなの売れねえよな・・・」とか思ったり、「こんなやり方が続くわけねえよな・・・」とか思ってしまうことがある。
そう思うとそこから必ず長いスランプがやってくる。
体が重くなる。何もかもが面倒になる。どうせ無駄だと考えてしまう。
最低限のやるべきことしか出来なくなるし、次第にそれすら先延ばしにするようになる。
大切な連絡をしなかったり、書類の期限を守らなかったり。会議も欠席したりする。
それどころか、あれだけ必死に頑張っていたのに、目の前に訪れているチャンスもわざと逃す。
次第に仕事をしなくなる。朝、起きられなくなる。好きなことしかしなくなる。好きなことというか、自分がやれることしか出来なくなる。
スランプというよりも、心がしぼんでしまったように感じる。体のだるさからウツを疑い始め病院に通うこともある。
しかし、実はウツではない。
これが数年単位で続くんだよ。すげえ困る。ずっと原因が分からなかった。
不調が長引いて結局その商売を捨てる。
しかし不思議なことに、そのあとですぐに始めた違う商売、違う環境では、突然また商売がうまくいく。
会社員で言うなら、転職したら謎の人生逆転が起こるようなもの。
俺の場合、新しい商売に鞍替えすると最初はものすごく調子がいい。
しかし次第に、また数年後に同じようなスランプに陥る。
いい加減何度も繰り返して分かったのは、
臆病風が自分の中に吹き始めたら、スランプという闇がやってくるのだということ。
「どうせだめだ」
「疲れた」
「少し休みたい」
「どうせ時間と金の無駄だ」
「期待するからダメな時落ち込むんだ」
そんな言葉が頭の中にほんの一瞬でもよぎったら、闇がやってくる。
ほんの少しの失敗や、ほんの小さな面倒事が起きた時、ふとそんな言葉がよぎる。
あるいは、長い期間仕事が止まってしまう正月などの休みのあとにもなりやすい。
スランプに苦しむ人は、自分に無意識にメッセージを送り込んでいるのかもしれないよね。マイナスなメッセージというか。
スランプを脱出するのも実は簡単なこと。
それは
「どうでもいいから一生懸命働く」
それだけ。
努力が無駄になってもいいし、休日以外に休まない方がいいし、ダメでもいいし、めちゃくちゃ期待する。
そうやって毎日、負荷が強くて大量の行動をしていれば、あっけなくスランプは脱出できる。
強く言いたいが、休憩以上に長く休むのは絶対良くない。
楽しいことだけやるのも本当に良くない。変にこじらせて、好きなことを仕事にするのはもっと良くない。
24時間頑張るのはよくないが、少なくとも一日8時間は頑張った方がいい。
転職したり商売替えしたときに最初うまくいくのは、結局、休みが必要だったわけではなくて、味付けが変わって沢山行動するように戻ったからだよ。
自分に負荷をかけるって、心の健康に大切なことだと思う。
仕事だけではなく、恋愛でも同じこと。
「どうせだめ」とか思ってる男が多すぎる。
結局ダメマインドをこじらせて、せっかくチャンスがあるのに新しい人との待ち合わせをすっぽかしたりするんでしょう。
これって、本来モテる男ほどこうなる。沢山の女性と出会いを量産した男ほど、何かのきっかけで頭の中に変なメッセージを送り込んでしまい、何もかも面倒になってしまう。
気分転換で休むのは大切なこと。
でも休みすぎると戻ってこられなくなる。
俺の個人的体験を盛大に一般論化して申し訳ないんだが、
自分の頭に入れちゃダメな言葉は
「どうせだめ」
「疲れた」
「休みたい」
「無駄でしょ」
「期待しない」
この5つです。
さらに、気を付けるべきは、孤独と長期の休み。
自分を変に冷静にさせたら、ウツにも似た面倒臭さが生まれ、そこからスランプの闇が来ますよ。