ぽっきいブログ

唯我独尊ぽっきい師が伝える出会いのマインドと毎日のこと

Twitterで裏垢気取りのアラフォー人妻15人に会ってみた③

岐阜市在住・42歳 Hさんの場合】

 

岐阜駅のモスバーガーを出て、駅前の駐車場に向かった。

駅前の小さなロータリーには難題か車が停まっていて、運転席の窓から煙突のように煙を出している車があった。

 

もしかして・・・こいつ?

中を見てみると、売春宿の女主人みたいな、いかついビッグママが乗っている。たばこの持ち方が、人差し指と中指の間の付け根に挟むタイプ。たばこを吸うたびに手のひらで顔が隠れるあれ。おっさんか。ふう~って煙草を吐く。

 

うわあ。逃げようか。どうしよう。

とりあえず通り過ぎて歩き始めると後ろから声を掛けられた。

 

「せんせ♡」

 

それで振り返るのもなんだか悔しいが、振り返ってみると女性が。

「Hさんですか」と俺が訊く。

「そうですよ」

 

その女性は想像とは違っていた。背は165センチくらい、全体的に細身で白いワンピースに黒いレザージャケットを着ている。かなり見栄えがする。

失礼だが岐阜には似つかわしくないほどの美人だった。

 

「う、うわあ、目の保養になるう♡」と俺も調子のいいことを言ったが、すぐに心の奥から疑念が湧いてきた。

これ・・・あのビッグママのほうがむしろ良かったんじゃないか・・・と。

ちょっとまずいな、と。

 

俺の経験のせいなのか、胸騒ぎがする。

これまでキチガイじみたやりとりと、Twitterでの淫乱イキリと、目の前の姿が結びつかない。もちろんネットの中ではよくあることだ。人の内面と、表面に出てくる言葉や物語は結びつかないことが多い。

リアルでももちろんそうなのかもしれない。人は見た目によらないと言うが、見た目ではその人の過去や経験を推し量ることは難しいからね。

 

そうだとしても、このHは何者なんだろうか。何者なのかって、頭の悪い裏垢おじさんみたいなことを言うけど。深入りしてもいいんだろうか。

まさか、これからすぐにホテルに直行するつもりなんだろうか。

 

一緒に駐車場まで歩いて行った。

「これだよ」と車を指差した先にあったのは、ジャガーXJ。10年位前まであった丸目4灯のやつ。色はグリーン。

 

うーん。。。パチンコ屋の社長か、田舎ホストがローンで買ったやつか、風俗店のオーナーが乗ってるイメージしかない。まともな人物とは思えん。

よく見栄を張って中古車を乗り回す貧乏人がいる。そいつらの特徴は、タイヤの銘柄が韓国製だったり溝が減っていたりする。点検のステッカーの工場名が「〇〇自動車整備」みたいな町工場だったりする。ボディもくすんでいてたり、オードバックスで買ったようなダサい芳香剤が載っていたりする。

しかし、タイヤは新品で値の張るものだった。古い車のわりにボディには傷一つない。レザーシートもひび割れてはいないし、たばこや芳香剤の臭いもない。

 

まあ、よい。

車好きなんだろう。または夫の趣味の車なのかもしれない。そこそこ収入はある奥さんなんだろう。

無理やり自分を納得させた。

 

「お昼は食べた?食べに行く?」とHが言う。

 

「何を食べるの?」

 

「黒糖ちんぽ」

 

「ぐへへへ」

 

やっぱりHで間違いない。俺はもっとこう、品の無い小太りのおばさんを想像していた。人っていうのは見た目では分からないもんだ。リアルの生活でこのジャガーに乗った金持ちそうな中年女性が、Twitterで淫乱をイキるとは誰も想像すらしないだろう。

 

まあ、俺もそうか。俺がぽっきいだなんて、エロの仕事をしている人以外は分からないだろうから。人の見た目なんかあてにならない。

 

ふと思った。

 

河原にヘリコプターが着陸して、徒歩で会いに来るってもしかして本当のことなのか?

 

「今日はヘリコプターで着たよ。」と突然俺が言った。

 

「え?すごい!どこに着陸したの?」

Hはびっくりしたように言う。

 

「えーと、駅の反対側。着陸できないからハシゴ垂らして降りたよ。」

 

「かっこいい!帰るときはどうやってヘリコプターに乗るの?」

 

「またハシゴを垂らしてもらって、ば~い♡って手を振りながら飛んでいくね」

 

「すごいすごい!!」

 

Hはやけに興奮している。さっきまで俺は先生だったんじゃないのか。ば~い♡じゃねえよ。

この人、精神がアレな人なのかな。

 

LINEに着信があった。岐阜の元セフレRだった。

「どこにいくの?」

俺もどこにいくのか分からない。なんだか期待を持たせてしまったので、Hと別れたら会わずに帰るわけにいかないな。

俺は適当に返事をしておいた。「夕方、もしかしたら会えるかな?」

すぐに返信があった。

「会う会う!」

「時間が決まったらまた連絡するよ」

名古屋に行くまえに一緒に味噌カツでも食べて、ば~い♡とか言って帰ればちょうどいいだろう。

 

スマホから目を上げると、線路の脇の道路を走っているのに気が付いた。

 

向こうに巨大なラブホテルが見える。あそこに行くのか。

田舎に来ると、ラブホテルはインターチェンジか線路わきに建っているもんだ。

 

ジャガーがゆっくりとラブホテルの敷地に入っていった。昼下がりだというのに結構混んでいる。営業バンが結構停まっている。岐阜の営業マンはデリヘルでも呼んでさぼるのか。

 

黒いアルファードの隣が空いていたので、そこに停める。アルファードというのも田舎の風物詩だね。

 

「さ、行きましょう」とHが言う。

 

インタビューでもなんでもなく、なんだかラブホテルに入ってしまったがどうするんだろう。まあいい。

 

フロントで部屋を選び狭いエレベーターに乗った。地方のラブホテル感がすごい。結構苦手かもしれない。安っぽい芳香剤の匂いがずっと漂っている。

 

入った部屋はまあ、普通のラブホテルという感じ。

上着を脱いでハンガーにかけると、二人でソファーに座った。

 

う・・・おっぱじまるのか・・・と身構えていると、Hがしずかに言う。

 

「あなた、“ぽっきい”よね。」

 

ひえーーー・・・

 

血の気が引くのが分かった。

 

しまった。どこでバレたんだ。昔、ブログや掲示板サイトでさんざん派手に振舞ったので、どこで紐づけされているか分からない。

エロの世界で生きてきたので、誰に恨まれているか分からないわけで。

それなりにマナーとルールを守って生きてきたつもりだが、そんな綺麗ごとが通用しない世界でもあるわけで。

 

Hが笑顔を見せた。

 

「ぽっきいさん」

 

これは逃げるしかないのか。ジャガーとか、この人の見た目から、もっと先に気づくべきだった。まずい。トラブルの臭いがする。

 

Hは服を脱ぎ始めた。

 

【つづく】

 

 

Twitterで裏垢気取りのアラフォー人妻15人に会ってみた②

岐阜市在住・42歳 Hさんの場合】

 

 大富豪の浮気相手がヘリコプターで河原に着陸すると信じ込んでいるHは、岐阜市の在住だと知った。

 

岐阜市は何度か行ったことがある。

思い出話になるが・・・かつてセフレの人妻がいて、遊びに行くたびに俺は駅前のホテルを予約し一人で泊った。予約するのはダブルベッドの部屋で、フロントには後でもう1人来ますと伝えていたものだ。人妻は当時22歳で、深夜11時頃にホテルの部屋に直接やって来る。それからあれやこれやとお楽しみいただいて、1時頃に駐車場まで見送ってお別れする。

それからまたシャワーを浴びて、2時頃に30歳の人妻がホテルの前に車で迎えに来る。しばらく走った先にあるラブホテルに入り、あれやこれやとお楽しみいただいて、4時頃に駅前のホテルに送り届けられる。

そしてベッドに倒れこんで死んだように眠り、翌朝チェックアウトの時間ぎりぎりに起きる。10時30分にはまた違う人妻が駅前に車で迎えに来る。「昨晩は何人とハメたの?」と言われて正直に答えつつ、またどこかのラブホテルに連れ込まれる。正直言って体調は最悪。過労で吐き気までするんだが、あれやこれやとお楽しみいただいて、子供の保育所の迎えの時間までに岐阜駅に送り届けられる。

夕方からさらに1人か、2人、同じことを繰り返す。

次はいつ来るの?と皆さんに惜しまれつつ、岐阜駅から電車に乗り名古屋へと向かう。極度の疲労で本当に吐きそうになる。体調に余裕があれば新幹線で東京に行くが、無理なら名古屋のどこかでホテルに泊まって休む。名古屋に泊まっていると、昨晩深夜にホテルの部屋に来た22歳の人妻が名古屋のホテルまで行きたいと言う。そしてまた同じことの繰り返しで、最後は本当に心不全を起こしそうなほどになる。休むために名古屋に泊まったのに休まらない。

 

まあ、そんな記憶しかないので俺は織田信長像を見るたびに勃起しそうになる。どうも俺は岐阜市にエロい縁があるようなのだ。

岐阜市を訪れてセックスしなかったことが一度もない。

 

だから裏垢Hが岐阜市在住だと聞いて、ああまたかと思った。

 

岐阜市に何度も行ったが俺が知ってるのは駅とラブホテルだけで、自分ひとりであちこち移動したことがない。どこに河原があるのかも知らない。岐阜市郡山市の区別がいまいちつかない。景色は同じだと思う。

 

Hとはセックスしないつもりだ。あくまでも取材のためにHと会う約束を取った。

 

「変態紳士さんは、当日何で来るの?」とHは俺に訊く。

 

「えーと、ヘリコプターで行きます。」

こう答えるのがマナーだろうと思った。

 

「嘘つかないで」

Hが言う。「あなたはヘリコプターで来ない」

 

突然まともになるH。徒歩で向かいますと言う準備をしていたのに。

 

「ごめん、嘘つきました。ヘリコプターじゃないです、新幹線を借り切って東京から向かいます」

 

「すごい!団体ってこと?」

 

「(は?)団体・・・?だんたい?修学旅行?」

 

「そっか、あなた修学旅行ってことね。先生をされているの?」

 

せ、先生・・・?コンサルファームの話をしていたと思うんだが、忘れてるのか。「外資ちんぽに興味がある」と言ったの忘れたのか。

俺の細かい変態紳士としての設定はすべて消えていった。兄が医者だったっけ?弟はなんだっけ?自分でも設定を忘れていたので、ちょうどよかった。

 

「はい、先生です」

また面倒くさい嘘をつかなければならないくなった。

 

「修学旅行を抜け出して人妻と会うなんて、いけませんね」

 

「大人の修学旅行も悪くありませんよ、奥さん」

 

「いけない先生ね」

 

「ぐへへへへへ」

 

股間のカルピスサワーを期待してます」

 

もう嫌。会う前から面倒くさい。直前で本当に嫌になって、昔のセフレさん達に連絡を取り始める自分が想像ついた。

43歳の人妻か。ツイッターで裏垢なんてやってる人妻など、こんなにアホなのか。

 

アホに会いに行く金が勿体ない気もする。でもまあいい。行くしかない。

 

そして岐阜市にぽっきいが降臨する当日。

Hは朝から張り切っている様子だった。

「もう、学校で出発式は終わりましたか?」と訊いてくる。

 

「はい、保護者に見送られて学校を出ました」

 

「あら素敵。でも先生は途中で抜け出して人妻に会いに行くのね」

 

「ぐへへへへへ」

 

もう嫌。

 

名古屋駅からよく分からない電車に乗り換えて岐阜駅に着くと、織田信長像があった。金色だ。たまらん。

 

当時22歳の人妻RにLINEをしてみた。もう何年も会ってない。

すると秒で返事が来た。「どこにいるの?もしかして・・・」

 

うわわわわ。Hをすっぽかして、こちらに会うのが本来正しい行動だろう。駅の中にあるモスバーガーの席に座り、元セフレRの近況を聴いた。あれから子供が2人できたこと。当時はセフレが沢山いたけど今はいないこと。夫とはセックスレスであること。ぽっきいならまた会いたいこと。ブログとTwitterを読んでいること、などなど。

 

岐阜駅にいるとは言わなかったが、Hと比べると魅力的な女性だよ。人妻というのがいけないところなんだけど。Hのように淫乱をイキることがない。

 

なんてLINEをしていると、Hからのメッセージが届いた。

 

「せんせ♡ついた?」

 

「ふう、やっと抜け出してきたよ。校長先生にお腹が痛いので病院行きますって嘘ついて岐阜まで来たよ」

 

何やってるんだ俺。

 

駅前の駐車場にいると言う。

 

元セフレRにまた連絡するよと送り、駐車場に向かう。

「いつでもメッセージ待ってるよ」とRから返っているのが通知で見えた。

 

あいにくの曇り空。

 

そこからがこの岐阜遠征の地獄の始まりだった。

 

【つづく】

 

Twitterで裏垢気取りのアラフォー人妻15人に会ってみた

岐阜市在住・43歳 Hさんの場合】

 

初めてTwitterでその女性のアカウントを見つけたのは2018年の年末。

 

俺はぽっきい垢ではなく、この取材のために作っている「裏垢」でのこと。

 

女性のアカウント名を仮にHとする。

 

Hは、ずいぶんと威勢のいい裏垢を気取っている。

過去にバズったらしいツイートを固定にしていた。そこには、こうあった。

 

「夫よりも男として格下のセフレの、洗ってないちんぽを美味しそうに舐めてこそプロの不倫スナイパー」

 

はいはい、出たよ。きったねえな。吐きそうだ。

 

これはいわゆる淫乱イキリってやつだね。たいして男性経験もなく、人様に語るような特殊な経験もなく、臆病極まりないくせにTwitterでは淫乱をイキりまくる。まるで不良に憧れる中学1年生のように。

 

なぜそんなことをするのか。Twitterでちやほやされるからだ。普段の生活では味わうことなどない、性欲100%の目線でチヤホヤされるストリッパー気分。それを味わいたくて淫乱をイキるのだろう。

あるいは、腐敗臭が股間から上がってくるようなコンプレックスの成れの果て。

いずれにしてもセックスに対してコンプレックスを拗らせたのかもしれない。

 

それだけならまだしも、こういう人たちは実際にTwitterの男に会ってしまう。相手はどれもたいした男ではない。似たような弱い男たちだ。DMは毎日数人相手に忙しくしている。さぞかしモテている気分だろう。

 

こういう裏垢女性を何人も取材してきて思うのは、「あんた無理すんなよ」ってこと。

自分の人生のみっともなさと見苦しさを、セックスに乗せて発信するんじゃねえよと。まあ、要するに自分の人生から逃げた先がその淫乱イキリ垢ってことだよ。

 

俺も偉そうに言うが、分からなくはない。

 

でも気に入らないのは、そのワルの気取り方。素直に言えばいいんだ。旦那がいるけどセックスレスで、どうしても外食したいと言えばいい。でもそれ以上の関係は望んでなくて自分勝手だけどわがままに付き合ってくれる相手を探しているんだよねと言えばいいんだ。悪いことかもしれないが、きれいごとばかりじゃないよなと理解してくれる人もいるかもしれない。批判する人もいるだろうが、黙っていればいい。

 

でも淫乱イキリは違う。

内面の混乱とか、夫婦関係への失望や怒りとか、セックスへのコンプレックスを拗らせて、校舎の窓ガラスを割って歩くようなことをする。しかも深夜に。ワルぶりかたがダサい。

 

まあよい。

このHに会って取材しよう。

 

個人的には相当気にくわない。

隙あらばネタにして暴露して皆さんを楽しませよう。そう思った。俺も性格が悪い。

 

さて、どうやって接触しようか。

 

こういう輩はひどく臆病だ。

いきなり誘っても反応はない。逃げてしまう。

こちらが安全であることを確認できて、ステイタスのある職業で、金持ちで、遊び上手だけど浮気者じゃなさそうで、でもセックスが上手そう、そういう男をまず演じなければならない。クソはクソなりに興味を持ってもらうように仕掛けていかなければならない。

 

ほんとクソかよと思うんだが、取材のためだ。

 

とりあえず俺の「裏垢」を改造した。

 

アイコンはスーツマン。申し訳ないが某セレクトショップの写真を拝借した。

トップ画は汐留から見る夜景(東京タワーが映るアレ)これはアキラ様から拝借。

職業は外資コンサルファームだ。

仕事が忙しくて結婚できなかった47歳。岐阜城が買えるくらいの年収がある。兄は大学病院の医師で、弟は自由業で世界中を放浪している。祖父母は名家の生まれで資産家。

そして大切な部分。

 

「変態紳士です」

 

自分で何を言ってるか分からないが、こんな感じが受けるのかな?と勝手に思って。優しく逝かせる紳士的な変態です、とbioに自分で書いておいた。

あるよね?こういうの。「/外資」とか書いちゃってるマヌケも。

しかしこういうバカみたいなアカウントが濫造されるということは需要があるということだろう。作っていて胸糞なんだが、まあ取材のためだ。

 

ツイートを大至急50個くらい誂えた。

 

基本は、セックスのテクニックをひたすら書く。しかも都市伝説的なやつね。たとえば

「バックで挿入するときは女性の足首を持つと経験したことがない快感が襲うのである」とか。

 

頭悪そう。

 

それと虫唾が走るような例のスローセックス的なアレ。前戯にゆっくり二時間かけると女性の感度が変わりますとか。

くだらない。

童貞がメモを取りまくるような、女をいかせるテクニック集。

こういうのも、淫乱イキリをしたダサい女の興味を引くもんだよ。

 

そして忘れずに、「新しい世界を知りたい方はご連絡ください。新しい世界にいざないます。秘密厳守。」と書いておいた。

 

そもそも、こんなバカみたいなアカウントに引っかかるアホな女がいるのが信じられない。

 

だがしかし、少なくはない。いつものことながら。

 

Hを標的としたが、あっという間にフォロワーが「それ系」の裏垢中年女性で埋め尽くされた。

実験のためにマッチングアプリをやったときも、一日に100人を超える人とマッチングしたことがある。

いわゆるハイスペック中年男性によるエロ系のアカウントと言うのは、一定の需要があるのだろう。

 

肝心のHには毎日いいねだけをしておいた。こういう臆病な淫乱イキリおばさんは、安全確認を常にしている。こちらは姿だけを見せておいて、ツイートを勝手に見てもらうように心がけた。安全な男だと判断されなければこういう女と接触を持つことはできない。

すると1週間程度でフォローバックされた。そして俺のクソくだらないセックステクニックのツイートにファボをしはじめた。

 

興味あるのかよこいつ。分かってはいるけどため息が出た。

分からない。俺には理解できない。

でもやっぱりこういうの人気あるんだね。俺が女性だったら興味を持つんだろうか。そんなわけないよな。スーツマンの変態紳士なんてウンコだろ。

うんこと黒糖かりんとうの違いくらい、まともな人は分かる。においを嗅ぐまでもない。

 

あと一週間くらいしたらこちらからDMしてみよう。返事さえくれば俺の技術なら100%会うことが出来る。ツイートの内容からして都市部ではないと予想がついたが、まあ日本全国どこでも取材のために行くつもり。

 

すると、俺がDMをするまでもなく、Hから送ってきた。

 

な、なにこの人。DMってそんなにカジュアルなもんなの。世の中の男は簡単にDMに応じるんだろうな。だから味をしめた裏垢女性はこうやって気軽にDMしてくる。

 

まともな男だったら返事はしないよ。よほど長い間、FFの関係でなければ怖いし。

 

だが、俺が演じる男はそうじゃない。まともじゃない。Hと同類なんだ。

 

すぐに返事をした。

 

H:「外資コンサルなんてすごいですね」

 

ぽ:「え?あ、まあ。ありがとうございます。」

 

H:「私が会ってきた人たちはコンサルとか医師とかIT系の大企業の方が多いの。」

 

ぽ:「はあ、そうですか」

 

H:「私、出会い系とTwitterでは出会いまくって無双なの。しかもスペックの高い男ばかり私に興味を持ちます。低い男は会話が続かないし、私に嫉妬しますね。」

 

ぽ:「は、はあ、そうですか」

 

H:「投資家の50歳で、400億円の資産を持っている人がいました。」

 

ぽ:「すごいですね」

 

H:「私に会うときは自家用ジェットで来日するんです。」

 

ぽ:「すごいですね(棒)来日って外国の方ですか」

 

H:「日本人ですよ。世界中を旅しながら投資しています。」

 

ぽ:「自家用ジェットで降りたらどうやって会いに来るんですか」

 

H:「ヘリコプターです。」

 

ぽ:「え、ドクターヘリですか。」

 

H:「たぶん違うと思います。」

 

ぽ:「(たぶんって・・・)ヘリコプターでどこに降りるんですか」

 

H:「聞いたことはないですが、河原かもしれません。」

 

ぽ:「河原・・・ですか。機体は見たことがない?」

 

H:「ないです。私既婚者なので。気を使ってると思います。待ち合わせ場所には歩いてきます。」

 

ぽ:「徒歩ですか。金持ちは違いますね。」

 

H:「あなたにはもしかしたら縁がない生き方かもしれませんね。でも私も富豪ではないので、あなたくらいがちょうどいいと思いました。」

 

ぽ:「あ、ありがとうございます。」

 

H:「仕事は外資コンサルということですが、どちらの会社なのですか?まだ教えられないかしら?ヒントだけでも下さる?PwCとかですか?」

 

ぽ:「え?ええ、まあ。」

 

H:「まあまあすごいですね」

 

ぽ:「(PwCって、ぽこちんワクワクちょめちょめ株式会社だけどな。別名ぽっきい事務所なありがとうございます

 

H:「なんだかあなたに興味があります。濡れてきました。」

 

ぽ:「雨でも降ってるんですか」

 

H:「セックスがうまい人はたくさん会ってきましたが、外資のちんぽにも興味があります。」

 

・・・だめだ。気持ち悪い。限界だ。

 

なにこのひと。自分の自慢話しかできないじゃんか。自分の話のついでに相手に質問するけど、基本は無視するか自分の話に持っていく人だな。

ほんと、なにこいつ。

 

ぽ:「明日が早いのでももう寝ますね。おやすみなさい。」

 

そう送って無理やり終わらせた。返事はなかった。

 

取材と思ったけど、強烈に気持ち悪い。これ、会えそうだけどほんとに会うの?俺。

セックスはしたくないぞ?

 

結局どこに住んでいるのか聞けなかったが、ヘリコプターが河原に降りるそうなのでよほどの田舎だろう。

田舎者のわりに外資コンサルに詳しいみたいだ。なぜだろう。たぶん、俺のように外資コンサルとか嘘ついているやつがたくさんいるんだろうね。

 

そしてヘリコプター。自家用ジェットでやってきてヘリコプターに乗り継いで、最後は歩いて待ち合わせ場所にやってくる投資家。会うのは田舎の主婦だと。

外資コンサルどころか、冗談のつもりで言ったのに信じてしまったのかもしれない。

 

いや、この馬鹿っぽさはわざとなのか。俺が試されているのか。

 

黒糖かりんとう味のうんこを食ってしまった気分だが、このHに次の日に連絡をして会いに行くことにした。きっとすごいことになるだろう。

俺も無傷で帰ってこれるかわからない。

 

黒糖かりんとう味のうんこに会いに行く。

 

【次回へ続く】

 

不倫が辞められないあなたの理由は

いつもTwitterを眺めていると、とても多くの人が不倫願望を持っているんだなと驚くことが多い。

 

奥さんや旦那さんとセックスレスだとか、もうドキドキしないとか、そういう言葉を毎日のように見る。

 

まあ、そんなもんかと思いながら、そんな人たちも想定して「出会い」についてツイートしているんだけどね。

 

最近、出会いを求めている既婚男女に話を聞くことがあり、俺の中で違和感がどんどん膨らんでいる。

 

その違和感はなんだろうかと思ってよく思い出してみると、分かってきた。

 

それは、不倫の出会いを求めている人が、ある意味真面目な人なんだという事実だった。

そして、ある意味、恵まれた人生を送ってきた人たちだということ。

 

みなさん結婚したのが比較的早い。20歳~25歳くらい。子供も早くに恵まれていた。学歴は高くなく、世帯の収入は決して多くはない。

そして多くは30代に夫婦仲がおかしくなりはじめている。

 

俺が思ったのは、

この人たちは、自分の人生を、孤独に自己完結させる習慣がない、ということだった。

 

むずかしく言ってるけどつまり、ひとりで朝起きて、仕事をして、決まった時間に帰ってきて、1人で食事をして、風呂に入って、1人で寝る。そんな毎日の経験が少ない。

 

実家から離れず暮らしてきて、就職する前から彼氏彼女がいて、平凡な生まれの平凡な感受性の2人で、ありきたりな交際の仕方をして、土着的な風習丸出しの結婚をして。

孤独と向き合う機会は一度もなかっただろう。

 

仕事で腹が立つことがあったり、疎外感を感じたり、将来に不安を持ったりしても、すぐにそれを話したりすがったりする相手が目の前にいたということだね。

 

だから簡単に言うと、寂しく生活したことがなかった人たちなんだろう。

 

そんな人たちは、配偶者が常に「いちゃいちゃ」していなければ不満を持つ。優しくしてくれないとか、俺にわたしに興味を持ってくれないとか、子供みたいなことを感じる人たち。

 

30代になってからの夫婦はとにかく生活に追われる。お金が足りない人もいる。子育てで悩む。住宅ローンなど家計でも大きな負担を抱えようとしている。両親との軋轢があったりもする。

 

そうなると、いちゃいちゃだけの仲良し夫婦ではいられない。本当は夜に夫婦で話し合わなければならないのに、それもしない。

ただ、セックスしてくれないとか、そんな子供じみた不満を募らせているだけ。

 

こういう背景があって始まるのが、出会い系サイト。

 

最初はスリル欲しさの万引きみたいな興味。それで、たまに出会ってしまったりする。

出会った相手は、運が良ければイケメンだったり若い女性だったりする。

夫が妻が言ってくれないことを言ってくれる。夫や妻が持っていないものを持っている。自分にはない世界があったりする。夫や妻とは出来ないセックスができる。

 

それですっかり夢中になる。自分の「モテ期」が来たと勘違いする。

 

その出会いは初めての不倫にすぎないのだが、本人たちは「運命の恋」だと思い込んでしまう。こんな相手と結婚していたら人生がもっと楽しかっただろうなと思う。

 

でも、それは生活の責任や義務を何も持たない関係だからそう感じるだけだ。

 

不倫関係の賞味期限が訪れるのはそう遠い先ではない。

不倫相手が独身なら突然こう言われる。

「彼氏ができたの」

「こんど彼女と結婚するんだよね」

 

相手が既婚者ならこう言われる。

「飽きたの。ごめんね。」

「子供が病気で遊んでる暇がなくなったから。悪いね。」

 

それでは終われなくなる。だからしがみつく。嘘だろ?嘘でしょ?まだ離れたくない!と喚いてジタバタする。

 

面倒臭さのあまり、相手もダラダラと付き合ってくれるが、依存心は募るばかり。

気を引きたくて大きなイベントを企画しようとする。無駄に高価なプレゼントを贈ろうとする。その頃はもうわずかな小遣いでやりくりできる交際費ではない。消費者金融やクレジットカードを使いすぎている。

 

わずかな不倫期間に家族を粗末にしたツケで、妻や夫からは離婚を突き付けられている。でも、それを不倫相手に言ったら、決定的にシャットアウトされてしまう。

 

そして集中力を無くし仕事でも大きな問題を起こし始める。多重債務者になってしまい、職場に督促の連絡が来る。生命保険や車のローンも滞納し始める。職場や取引先でも生活の乱れを問題にされ、上司が何度も話を聞こうとするが、そのたびに嘘をつく。着実に職場のお荷物になっていく。

生活が行き詰まれば行き詰まるほど、孤独が増し、不倫相手にさらにしがみつこうとする。

孤独を癒してくれるのが不倫関係だからだ。

 

音信不通の電話、未読スルーされるメッセージアプリ。ストーカー行為。リベンジポルノ。失業。逮捕。訴訟。離婚。自己破産。うつ病

 

なんていうのが典型的な末路なんだよね。

 

でも元をたどれば、みんな真面目な人で、孤独に慣れていなかったからなんだよ。

 

失った不倫関係の夢を取り戻したくて、また同じことをしようとする。だから出会い系によりハマっていく。

でもどうだろう。相手は見つからない。最初からモテ期なんてなかったし、モテるような自分じゃない。相手がたまたま趣味の悪い人間だったから、自分を選んだまでだ。

 

男も女も風俗でいいじゃないかと言うと、決まってこう言う。

 

「風俗ではやるだけだから嫌だ」

 

夫婦仲が険悪になった男が、また純愛を求めて出会い系をやる。

浮気がバレて夫に捨てられた中年女が、熱愛がしたくて出会い系をやる。

 

哀れとしか言いようがない。幼稚すぎる。

 

真面目で、幼稚なだけで、成長する機会があればもっといい人間になれただろうに。

成長できる環境がなかったんだろうね。

成長する意味も感じなかったのかもしれない。

 

俺は、不倫するなとは言わない。

いちゃいちゃごっこも、やりたければやればいいと思う。

 

でも、それはごっこ遊びだと冷静に思えないのなら、やめておいた方がいい。

 

おばさんが、おっさん相手に好き好き愛してるは見苦しい。

 

若い時に孤独に毎日生活しなかったからだと俺は思う。

苦しさや寂しさを自己完結しなかったツケだと思う。

 

出会い系で遊ぶ前に、夫婦仲をきちんと整えたほうがいいよ。

そして、孤独に耐える練習をしたほうがいいね。

つらいことがあっても、いちいち人に頼るなよ。

 

1人で泣いて布団で寝たほうがいいよ。そういうことが出来なければ、何回同じことを繰り返しても、その都度あたまがバカになるだけだよ。

 

遊ぶって、大人のためのものなんだよ。

女遊び、男遊びなんて、自立して孤独と折り合いをつけて生きているやつらのもの。

 

女に、男に、孤独を癒してほしいと思う奴らは、遊ぶ前にまず大人になれ。

 

男と女の「不倫」の違い

世の中は不思議なもので、

夫婦関係が全く問題ない人たちが、普通に不倫をしている。

 

パートナーが不倫をしている夫婦と聞くと、どんなイメージをするだろうか。

 

経験が少なかったころの俺は、きっと「夫婦関係が冷え切っている」のだと信じていた。

だって浮気するくらいだからね。

相手に不満があるに違いないと思っていた。

 

例えば、夫婦の会話がないとか、夫婦喧嘩が絶えないとか、DVがあるとか、パートナーが先に浮気をしているとか、生活費を入れないとか・・・

 

そんな夫婦関係が破綻しているんだろうと思っていた。

俺がまだ20歳くらいなんて、そんな想像力が限界だよ(笑)

 

でも次第に分かってくる。

 

浮気する既婚者の多くは、夫婦関係は全く悪くないということ。

 

特に男であれば想像に難くない。大半の男が不倫関係に陥る最初のきっかけは「性欲」と「チヤホヤ」だろう。

 

結婚すると恋人関係から家族に変わる。そうすると当然、イチャイチャもないし、むやみやたらと褒めちぎられたり尊敬してくれたりはなくなる。子供が出来たらなおさらだろう。夫婦間でセックスも無くなるし、もしかしたら一方的に小馬鹿にされるような場面も増えるかもしれない。

 

そんなときに、自分をチヤホヤしてくれて、性欲も満たしてくれる相手がいたらどうなるか。

真面目な人は最初は戸惑うかもしれない。一線を越えることに時間がかかる。でも一度超えたら後はなし崩しだ。

妻とはできないセックスができ、妻にはない積極的なプレイを体験し、男はどんどん沼にはまっていく。

不倫相手には、「妻とは家庭内別居だ」などと必要以上にアピールする。これが「結ばれるのが遅すぎた恋」だと酔ってしまう。

 

男性の不倫は、最初は性欲とチヤホヤだが、次第に「依存」に形を変える。相手を失うことを異常に恐れる。特に相手が独身女性の場合、強い猜疑心を持つようになる。

相手が「浮気」しているのではないか、相手が別れたいと思っているのではないかと、不安になっていく。

 

精神的に弱く、頭が悪ければ、自分の配偶者と離婚し結婚までしようとする。

だが、多くは不倫相手から心底バカにされるだけ。相手も頭が悪ければ結婚までしてしまうが、残念ながら多くは離婚してしまう。

女性にとって、一度人を裏切った人間を本気で信用するのは難しいと知るからだ。

 

では女性はどうだろう。既婚女性の不倫はなぜなのか。

 

既婚女性の不倫で特徴的なのは、夫の自慢を不倫相手にするところ。

 

夫がいかにいい人間であるか、夫がいかにまともであるか、夫のおかげで生活できている、夫のことを自分の親も認めている、夫に自分の親も感謝している、夫は職場でも優秀で男気があると思われている、とかね。

 

それなのに、夫以外の男と会いたがるし、当然セックスもする。

これが男には理解できず嫉妬する不倫相手もいるだろう。

 

もちろん、夫と冷え切っていると言う人もいる。浮気をしているとかお金にだらしないとか愚痴を言うかもしれない。でもその本質は、「夫はすごい人」という大前提がある。

 

女性の浮気の前提には、この「夫はすごい人」という感情が必ずある。

それとはまた別に、という不倫なんだよね。

 

女性の恋愛は「上書き」だとよく言われる。(男の恋愛はフォルダ管理だとか)

でもそれは不倫では事情が違っていて、女の不倫は「プロジェクト別管理」なんだろう。

それに対して男の不倫は「新規開拓営業」だよ。男は、既存の取引先に不満を持ちやすく新しい取引先を見つけると興奮してのめりこんでしまう。

 

女は、夫との関係と不倫相手との関係は、プロジェクトが全然違うので比較する必然性がない。

別に進めているプロジェクトの愚痴を、違うチームに言うようなものが「旦那の愚痴」なんだろうね。

違うプロジェクトがうまく行ってるよと、違うチームに言うのが「旦那の自慢」であり。

 

でもこの不倫というプロジェクトの中に限ると、やはり上書きの記憶になる。昔の不倫相手など記憶の片隅にしかなくなる。

 

話が前後したが、そもそも女性の浮気の原因はなんだろうか。どうして始まるんだろうか。

 

女性には、「恋愛」と「家庭」という二つの感情軸があると思う。若い頃は恋愛の軸だけが回転している。若い女性にある恋愛という感情は、男性には本質的に理解できないと思う。男性の恋愛感情と少し違う。女の恋愛感情は憧れであり、男の恋愛感情はオナニーだ。

 

それが家庭を持つと、恋愛という感情の軸は存在が小さくなる。代わりに家庭という軸が中心になる。妻であり母であるという軸で生活する。

 

しかし恋愛の軸が完全に消滅せず休眠している人が半数くらいいて、その人たちはきっかけがあると活性化して再始動してしまう。そのきっかけは夫への不満をはじめとする生活や仕事へのストレスだったりする。

トリガーとなるのが各種ストレスというのが女の不倫の特徴かな。

でも男と違うのは、新規開拓営業などではなく、別プロジェクトとして動くこと。

 

その再始動した恋愛軸は、いずれまた消えていく。なので女性の不倫は一定の時期が来ると、綺麗に消える。女性にとっての恋愛軸は一生稼働するものではない。休眠するか、人によっては完全に枯渇する。もちろんこれは悪いことではない。

「疲れた」と言って、ある日突然辞める。プロジェクトを解散し、家庭というプロジェクトに専念する。家庭という感情軸は一生続く。

 

一方で男の不倫は、現状否定の逃避行動なので、一生続いてしまう。不倫が終わるとすぐに次の不倫を探そうとする。だから出会い系サイトは昔から大繁盛だ。Twitterでも50代、60代になっても出会いを求めている男性が多いのは、新しい逃避先を常に探しているから、なんだよ。

 

男女の不倫を比較すると、男の不倫を辞めさせるほうがはるかに難しいね。

 

無理をしちゃいけない人

今日は少しエロや出会いと離れた話題を。

 

今日のテーマは、「無理をする人」です。

 

最近、こんなことを言う人が増えたと思う。

 

「自分、無理をしてました」

 

正直、最初なんのことか分からなかった。何語なんだろうとさえ思った。

 

俺自身は今までの人間関係で、「無理をする」ということは、皆無だったような気がする。

 

いや、俺は目指す生き方をしてきたので、当然若い頃に無理はあったかもしれない。

背伸びもしたはずだ。

愛想笑いも、おべっかも、なんでもしてきたはず。

成功とは不自然なことを習慣化することだと教えられてきたからね。

 

でも、苦しいという意味での「無理」はしなかった気がする。

 

そもそも無理をしたとか苦しかったとか、そういうことを感じたことがない。

 

でも最近、「無理をしている」「無理をしていた」と死にそうな顔をして言う人が多いので初めてその感覚が存在するんだと知った。

 

へえ・・・人間関係で「無理をして苦しくなる」人っているんだな・・・って。

 

からしたら宇宙人を見るような感覚だ。

 

何が苦しいのか分からない。

 

人間関係で無理をしていると言い出す人に共通するのは、いい人になりたがるっていうところだと思う。

 

優しいとか、頼りがいがあるとか、思いやりがある、なんていう価値観の重さが、俺が想像するよりずっと重いらしい。年齢問わず、なんだか時代の傾向として。

 

いい子でいなきゃならない

常識的でいなきゃならない

退屈だと思われたくない

気が利かないと思われたくない

愛されたい

認められたい

 

そういう「ぶりっこ」の価値観が、めちゃくちゃ大切らしいんだ。大切というか、強迫観念かな。

 

だから、「無理をする」

 

行きたくないデートも、楽しみ!と言う。

やりたくない残業も、まかせてください!と言う。

頼まれごとも、はい喜んで!と居酒屋みたいなことを言う。

〇〇させていただきます、みたいな自分を下げた言い方が増える。

〇〇さんにお世話になっているので、代金(報酬・時給)は要りません!と無料サービスをする。

 

それって、古い言葉で言うと「安請け合いの無責任」ってやつだ。

 

からしたら、カッコつけでしかない。

 

結局どうなるかというと、状況が自分に重くのしかかるんだろうね(笑)

 

平気でうそをつく

平気でドタキャンする

当てにされていた仕事を失礼ないい方で突然断る

本当はやりたくなかったんですと後になってからキレる

無断ですっぽかす

怖くて断れなかったと後で相手のせいにする

 

そのくせ、罪悪感に苦しむ(笑)

 

「わたし、無理をしてた」って言葉が、そこで出てくる。あたかもそれが正義であるかのように。

 

あるいは、突然決意したのか、キレたように自己主張をする。追いつめられた子猫のように。

「残業なんか私はお断りです!」みたいな(笑)それ上司に対するいい方じゃないだろうっていう。

 

自分は間違えていないという謎の論理が延々と出てくる。

 

幼すぎるんだよな。

 

安請け合いしといて、何一人で思い詰めてんの、きっもいなと思う。

最初から出来ること、出来ないかもしれないけどやってみること、断ることをきちんと区別したらいいのに。

 

こういう人はどの年代でもいるが、最近とかく増えているように思う。

 

出来ないことなのにカッコつけてしようとしたり、出来ないかもしれないことを上手に相手に伝えて落としどころを探るという駆け引きが出来ないからだろう。

 

なぜあの時言わなかった?と質問すれば、決まって返ってくるのはこうだ。

 

「言いづらい雰囲気だった」

 

つまり自分は悪くない、自分以外の誰かが悪いから自分は無理を「させられた」んだ、ということだね。

 

上司が怖いから言えなかった、彼氏が不機嫌になるのが怖いから言えなかった、彼女ががっかりするだろうから言えなかった、奥さんが怒鳴るから仕方なくやっていた、そういう誰かのせいにするのだと思う。

 

と指摘すると、また言う。

 

「いえ、自分が悪いんで」

 

そういう、いちいち優等生みたいな受け答えをしようとする。でも自分が悪いと思っていない。だからまた最後には失礼なことをやりだす。同じことを何度でも繰り返す。

 

安請け合いの無責任を、これほど地で行く人はいない。

 

仕事であれば、無理をすることが8割以上ある。というかほとんどは無理だ。

 

でも仕事では「やらない」「断る」ことは現実問題として出来ないよ。

だから、予想される「無理」を最初から話し合う必要はある。

出来ないかもしれない理由を伝え、駆け引きしておけば、相手だってリスクを負うことになるので、違う人にも仕事を分散させるなどの対策を取るよ。

 

そういう事前の駆け引きをすることもなく、「はい喜んで!」と安請け合いすることが美徳とされてるんだろうか。

まあ確かに美しいけどね。

最終的には、かなり嫌われるだろうに。

 

そういう人は、今日もまた頑張って無理をしていればいいと思う。

 

そういう人が、「人のため」と言って、人を傷つける人なんだよな。

 

 

 

モテる20歳と、モテない45歳

5年くらい前。

 

仕事の都合である若者と一緒に、車で3時間ほどの場所に移動したことがある。俺は40代の初め、若者は20歳になったばかりの男性だった。

 

エロの仕事でのことなので、まあ、、、20歳の若者(Nと呼ぶ)も普通の大学生とかじゃないけどね。

20歳でエロ関係の仕事をしていて、普通の大学生にはないような気配りの仕方や振る舞い方をする。

 

そしてこの20歳、めちゃくちゃモテるのは知っていた。俺の知り合いの女性から事細かく訊いていた。

 

同世代の女性からはモテまくるのはもちろん、俺のような年代の中年女性からはお金をもらってデートしているとかしていないとか。結構な悪いやつだということも。

 

見たい目は、華奢で、髪の毛がさらさらで、色白で、笑顔で、背が180センチある。

そりゃもてるでしょうと俺も思った。

ただし中卒なんだけどね。高校中退ではない本当の中卒。事情はいろいろ聞いていた。中卒だからエロの仕事しかないわけだよ。

 

モテる若者って正直興味はそんなにない。「モテ」という分野において自立してるんだし、金持ちのボンボンみたいなもんで別にという感じだ。

 

その時はたしか俺がレンタカーでマツダのMX-5か何かを借りて運転したんだよ。

 

レンタカーの事務所で車をピックアップして、若者Nのアパートに迎えにいった。朝のことだった。7時半くらい。

 

ドアのチャイムを鳴らすと、出てきたのはこれまたかわいい女の子。

 

Nは寝坊したらしくまだ準備が出来てなかった。昨日4時まで仕事していたから無理もない。

俺はその前の日の夜は3人とラブホをはしごしたけどな。おっさんなんで目が覚めるのが早い。

 

「ぽっきいさん、ごめん、部屋に入って待っててくれませんか、10分で用意するんで」

 

俺は中にお邪魔した。ごちゃごちゃと服が散乱したり、女性の下着が干してあったりする。

 

女の子は一緒に住んでいる彼女なのか何からしい。

 

Nは女の子に言う。

「ね、先輩にコーヒーいれてよ、それとクッキーとかあるじゃん、それ出して」

 

女の子も本当に明るい子で、笑顔でコーヒーを出してくれた。ぽっきいおじさんが年齢を聞くと、17歳だと言った。高校は行ってなくて、家出をしてNと住んでいるらしい。

 

「ぽっきいさんって、あのエロいぽっきいさんですよね?」と女の子は俺に親し気に話してくる。

この子もまた・・・明るくてモテそうだなあと感心した。

 

部屋の中は若い男女の体臭で甘くもわっとしていた。

 

「ぽっきいさん、今度ごはん連れてってください」と女の子が言う。

「いいよ」と俺が言う。「なんでも好きなの食わせてやる」

 

女の子が、すげーと大笑いした。

 

Nが準備ができたといいうので、出かけることにした。

 

車を走らせると、Nが言う。

N:「あの子17歳なんすけど、あの子の親が先月、押しかけてきて、俺訴えるとか言われてるんすよね」

 

ぽ:「なぜ」

 

N:「オレが監禁してると思ってるんすよ。娘を返してくださいって母親に泣かれてしんどかったっすよ。」

 

ぽ:「ああ」

 

N:「でも本人は帰らないと母親に言うし、俺も追い出すのはかわいそうなんで一緒にいるんすよね」

 

なんか俺も似たようなことあったな。

 

Nが、ちょっとコンビニ寄ってもらっていいすか!と元気に言うんで、高速道路の入り口にあったローソンに入った。すぐ帰ってきますと言って中に入ると、Nは両手に何かを持って車に戻ってきた。

 

「ぽっきいさん、アイスコーヒーの方がよかったんじゃないかと思って」

とNは言い、アイスコーヒーを二つ買ってきた。氷がたっぷりで冷たそうなやつ。

チョコレートもありますと言って、コーヒーに合うようなビターチョコをいくつか買ってきていた。

 

ああ、こいつはすごいやつだなと思った。

 

モテるっていうのは、女性性がある男のことなんだよ。しかもこうやってアイスコーヒーを買ってくれる時に、「楽しい気持ち」にさせるようにサプライズをしてくれる。普通、チョコレートまで買ってこない。

 

こういうことって、エロの世界にいるからなのかもしれないが、20歳そこそこでは中々できないよ。

 

「ありがとう!めちゃくちゃうまいよ」と俺も大げさに喜んでみせた。

 

それから車で3時間の道のりで、Nがいかに魅力のある男かということを思い知らされた。

話題は、なぜ中卒なのかっていうところに集中したんだけど、それもまた魅力的に物語を語れるんだよな。

 

平たく言うと、勉強ができなかったのもあるし、パチンコ狂いの母親に育てられ、進学の頃に母親が何かをやらかして刑務所に入ったのでとりあえず受験はしなかったという。

もしかしたら暗く辛い話なんだが、これまた楽しい物語に聞こえる。

 

あまりここでは書けない金儲けをして17歳の時には口座に1000万円が入っていたという。

20歳になるときには5000万円にもなっていて、えーと、いろいろ訳はあるんだがそれは良しとして、なかなか逞しいもんだなとまた関心した。

 

俺の20歳の頃なんて・・・と思ったが、金儲けだけは似たようなもんだったかもしれない。

 

Nは刑務所から出てきた母親は病んでいたという話を、思い切り冗談にして笑わせてくれたり。

(最近、母親に田舎の中古の家をかってやったらしい)

 

そうして話をしていると、中卒で金儲けしてめちゃくちゃ楽しそうに生きてるっていいなと、おっさんの俺でも影響されたよ。

 

俺、つまんねー人生だなーとか感じてしまった(笑)

 

でもな、そういうのって割と珍しくない。エロの世界にはたまにいる人材だよ。

エネルギーがはみ出してる野郎は、たいてい学校教育からはみ出して、性欲の世界にやってくる。

 

それ以上に、俺がすごいなと思ったのは、Nの気配りの種類。

 

目的地に着いた時、俺はおしっこがしたくなった。

コンビニないかなーって俺が言うと、

「ぽっきいさん、ここ曲がったところに市民ホールがあります。そこのトイレが綺麗です。」と答えるんだよ。

 

なぜ知ってる?いつも来るの?と俺がきくと、Nは一回しか来たことがないと言う。

 

トイレの場所をネットで調べてから来たと言うんだ。

 

Nが言うには、トイレがどこにあるかって、どこに美味しいラーメン屋があるかってこと以上に大事なんだそうだ。

 

女性といたら、トイレを把握していることは絶対条件。まさかコンビニに入らせるような男はありえねえってこと。

綺麗で、混んでいないトイレを広範囲で把握しておくと。

 

俺はコンビニでもいいけどなと言うと、「ぽっきいさんにコンビニのくっせートイレに行かせられないっす」と答える。

 

ほんと、こいつは気が利くだけじゃなく、金を自力で稼ぎまくった男が持つ自信を込めた気の利かせ方をするんだよ。

 

しかも、あざとい目的じゃなくて、スムーズにトイレや飲食店を探せたら楽しいよなって言うのが伝わってくる。

 

これはモテます。

 

おっさんにも可愛がられます。手元に置いておきたくなるよね。そりゃ金儲けの話はどんどん舞い込むわ。おっさん達から。

 

ふと思った。

 

一方で、45歳にもなっているのに、天気予報を確認せずに出かけて出先で傘を買うような男もいる。

 

女性と一緒だったらどうするんだ。

女性だけ傘を持って来ていたら恥ずかしいし、女性が傘を持って来ていなかったら2人でコンビニに行くのか。

 

「明日は雪が降るから、パンプスはだめだよ」とか

「明日は結構な距離を歩くから、スニーカーで来なよ」とか

先を見越して計画を立てるのが普通なんだが、そんなこと一言も言えない45歳もいる。

 

女性は、いろんな男性を見て年を重ねている。

 

必ず誰かと比べられてるんだよなー。過去の誰かと。

 

Nは今でも俺と絡んでいるが、20代後半になってますます大物感があって。楽しそうに金儲けを続けてる。

一緒に住んでいた女の子もまだいる(笑)

最近母親が勘違いを起こしてセレブ気取りになってるとか。

 

Nはいろんな女を抱いてばかりだけど、その彼女が手放せないらしく、それも楽しそうに話す。

 

Nがモテるのは、見た目じゃないんだと痛感した。身長が155センチでも絶対同じようにモテてる。

 

大事なのは、たぶん人を楽しませようとする明るさだろう。