ぽっきいブログ

ぽっきいが語るマッチングアプリ体験記

渋谷区在住・ちさとさん(仮名)・42歳の場合②

ちさとさんからフォローをしてもらうことが出来て、DMが使えるようになった。

 

ちさとさんからフォロバされた翌日、思い切ってDMをしてみた。

朝、7時くらいだった。

 

内容は、いつもツイートを読んでいるファンだということにした。いつも楽しみにしています、とか無難な内容。

普通これだけなら無視されるか、ありがとうで終わってしまう。

 

そうならないコツがあるんだよ。

 

こちらに「事前に」興味を持っていてもらうこと。

これ重要。突然メッセージをもらってから初めて興味を持つ、なんてことは女性は皆無だ。

以前から興味をもっていた人からメッセージがあって初めて返事をする気になる。

 

そのために俺の裏垢では、ツイートは楽しく個性的なものを常にしている。リツイートは少なく、自発ツイートで自分の世界観を表現して並べておく。写真も時々載せて、真面目な内容だったり、少しふざけた内容だったり。

ぽっきいメソッドの日記と同じ。

 

大切なのは「誰に、どんな層に、言葉を届けたいか」を意識するということ。

どんな読者を想定して言葉を選んでいるのか。万人向けなんて無意味なので、自分が望む相手にだけ届く言葉であればいいわけ。

 

俺は、このちさとさん1人だけに届くように、ツイートを作りこんでいた。

 

ちさとさんのツイートの内容に呼応するように、関連する事柄について俺がツイートをする。

不倫をする既婚男性が、家族といるときに不倫相手の女のことを思い出すのか?という不倫あるあるツイートをしてみたり、

不倫する女性に共感するツイートをしてみたり。

 

「不倫相手といる時には妻や子供たちの顔が浮かび、家族と食卓を囲んでいる時は不倫相手との激しいプレイを思い出す」

という感じでツイートを重ねた。

これは俺の言葉ではないけれどね。

 

もちろん俺は不倫はしたことがないし、単なる創作だ。「オレの体験」とは言ってないから嘘ではない。俺の体験っぽく書くのは得意なのでそこは意図的な誤解を誘導してるけど。

 

そうやって普段から興味を持ってもらっていたので、満を持してのDMだったということね。

 

ちさとさんからの返事に気づいたのは正午。

朝9時には届いていたようだ。

 

「〇〇さん(俺の裏垢名)、いつも読んでます!」とメッセージをもらったことが嬉しいというような内容だった。

 

「いつも私と似たような体験をツイートしているので、とても興味深く読んでます」と言われた。

当たり前だ、あなたに受け入れられるようにツイートしてきたんだから。

 

返事をもらったその日のうちにLINEに誘ってみたら快諾してくれた。

ここでカカオなんて持ち出したら、出会いカスと思われて無視されたかもしれない。

LINEを交換したあたりで、ちさとさんが「お昼休みが終わるのでまた夜に連絡します」と言ってそこは終わった。

 

どうやら会社勤めで昼休みだったようだ。

 

ちさとさんはツイートでは例によってひねくれたようなことばかり書いているけど、DMの印象はちょっとおとなしめで、真面目な感じだった。

 

Twitterで赤裸々ぶって淫乱イキりしている裏垢女子のほぼ全員が、このタイプ。

 

「自立した女が自分主体で淫乱セックスを楽しんでいる」というキャラを地でいってるわけじゃない。

むしろその逆で、乏しい恋愛経験、依存心が強い性格、臆病、強い警戒心、という感じだ。

 

これは裏垢女子のほとんどに言えることだが、直接話してみると、「セックスが怖いんだな」とか「男が怖いんだな」とか「主体性がなく生きてきた人生に後悔があるんだな」とか感じるんだよね。

 

そうそう、大学デビューしてしまう子達と同じだよ。

誰かの目を意識しているような、自分のコンプレックスに反発するような、危なっかしい衝動的な行動を取り続ける元ガリ勉のやりまん。あれね。

 

その日の夜、19時半頃、またLINEが届いた。

 

「今、帰ってます」と言う。

 

電車の中らしく、自宅は笹塚にあるということも聞いた。仕事は某大手IT系の企業で働いていることも知った。出身は宮崎県で18歳の時に都内の私立大に進学するために上京してきたとも言った。

 

割とあっけらかんと自分の素性を教えてくれる。素直というか、真面目な性格なんだなと思った。俺も自分の素性を教えた。函館生まれであること、仕事は会社経営であること、離婚歴があることなどね。

 

俺のツイートはちさとさんが興味を持つようにコントロールしているので、「既婚で不倫中の男」だと思い込んでいたと思う。

俺は自分ではそうは言ってないけれど。

 

ちさとさんと話していて素直な印象だったものが、ある話題に移った時、正反対に変わってしまった。

 

それは不倫についてだった。

 

ちさとさんという女性の本性というか、心の奥の薄暗い部分を直視していまうことになった。

 

 

つづく~