ぽっきいブログ

ぽっきいが語るマッチングアプリ体験記

Twitterで裏垢アラフォー人妻に会ってみた①【岐阜在住Hの場合】

岐阜市在住・42歳 Hさんの場合】

 

初めてTwitterでその女性のアカウントを見つけたのは2017年の年末。

 

俺のアカウントはぽっきい垢ではなく、この取材のために作っている「裏垢」でのこと。

 

女性のアカウント名を仮にHとする。

 

Hは、ずいぶんと威勢のいい裏垢を気取っている。

過去にバズったらしいツイートを固定にしていた。そこには、こうあった。

 

「夫よりも男として格下セフレの、洗ってないちんぽを美味しそうに舐めてこそプロの不倫スナイパー」

 

はいはい、出たよ。淫乱イキリ。

 

Twitter界隈には多いんだよな。

「セックスしたい」とか「こんなセックスが理想」「婚外恋愛がしたい」とか言うなら全然違和感はないが、なぜそんなにひねくれたイキり方になるのか。

そんなことをした経験もないくせに。

 

きっと不良を気取りたい中学2年生と同じなのだろう。校舎の窓ガラスを割ったこともないのに、割ったような嘘の武勇伝を語るイキりかたと同じだ。

 

もやっとしているからと言って、大きなことを言うほど中二感が増す。

 

要するに、性欲を処理できなくてムラムラしているというわけね。

 

まあよい。

このHに会って取材しよう。

 

個人的にはこういうイキリは好きではない。

どんな人物なのか、会って確かめてみたい。

 

さて、どうやって接触しようか。

 

こういう輩はひどく臆病だ。

いきなり誘っても反応はない。逃げてしまう。

安全をアピールしつつ、興味を持ってもらうように仕掛けていかなければならない。

 

とりあえず俺の「裏垢」を改造した。

 

アイコンはスーツマン。申し訳ないが某セレクトショップの写真を拝借した。

トップ画は汐留から見る夜景(東京タワーが映るアレ)

職業は外資コンサルファームだ。

仕事が忙しくて結婚できなかった47歳。年収は4500万円(訊かれてもいないのに自分で言うタイプ)兄は大学病院の医師で、弟は自由業で世界中を放浪している。祖父母は名家の生まれで資産家。

そして大切な部分。

 

「変態紳士です」

 

馬鹿そう。

優しく逝かせる紳士的な変態です、とbioに自分で書いておいた。

いるよね。こういうおっさん。

 

こういうバカみたいなアカウントが濫造されるということは需要があるということだろう。作っていて胸糞なんだが、まあ取材のためだ。

 

ツイートを大至急50個くらい誂えた。

 

基本は、セックスのテクニックをひたすら書く。しかも都市伝説的なやつね。たとえば

「バックで挿入するときは女性の足首を持つと経験したことがない快感が襲うのである」とか。

 

ほんと頭悪そう。

 

童貞がメモを取りまくるような、女をいかせるテクニック集をツイートしておいた。

こういうのも、淫乱イキリをしたダサい女の興味を引くもんだよ。

 

そして忘れずに、「新しい世界を知りたい方はご連絡ください。新しい世界にいざないます。秘密厳守。」と書いておいた。

 

そもそも、こんなバカみたいなアカウントに引っかかるアホな女がいるのが信じられない。

 

だがしかし、引っかかる女は少なくはない。いつものことながら。

 

Hを標的としたが、あっという間にフォロワーが「それ系」の裏垢中年女性で埋め尽くされた。

実験のためにマッチングアプリをやったときも、一日に100人を超える人とマッチングしたことがある。

いわゆるハイスペック中年男性によるエロ系のアカウントと言うのは、一定の需要があるのだろう。

 

肝心のHには毎日いいねだけをしておいた。こういう臆病な淫乱イキリおばさんは、安全確認を常にしている。こちらは姿だけを見せておいて、ツイートを勝手に見てもらうように心がけた。安全な男だと判断されなければこういう女と接触を持つことはできない。

すると1週間程度でフォローバックされた。そして俺のクソくだらないセックステクニックのツイートにHはファボをしはじめた。

 

やっぱりこういうの人気あるんだね。

普通の経験豊富な女性なら、絶対にこういう変態紳士垢には関わらないし、馬鹿にする。

うんこと黒糖かりんとうの違いくらい、まともな人は分かる。においを嗅ぐまでもない。

 

あと一週間くらいしたらこちらからDMしてみよう。返事さえくれば俺の技術なら100%会うことが出来る。ツイートの内容からして都市部ではないと予想がついたが、まあ日本全国どこでも取材のために行くつもりだ。

 

すると、俺がDMをするまでもなく、Hから送ってきた。

 

H:「いつもツイート読んでます」

 

すぐに返事をした。

 

ぽ:「ありがとうございます」

 

H:「外資コンサルなんてすごいですね」

 

ぽ:「(はあ・・・)ありがとうございます」

 

H:「私が会ってきた人たちはコンサルとか医師とかIT系の大企業の方が多いの」

 

ぽ:「はあ、そうですか」

 

H:「私、スペックの高い男ばかり私に興味を持ちます。能力が低い男は会話が続かないし、私の能力に嫉妬しますね」

 

ぽ:「は、はあ、そうですか」

 

H:「投資家の50歳で、4000億円の資産を持っている人がいました」

 

ぽ:「4000おく?すごいですね」

 

H:「私に会うときは自家用ジェットで来日するんです」

 

ぽ:「え、あー、はい、、、すごいですね(棒)来日って外国の方ですか」

 

H:「日本人ですよ。世界中を旅しながら投資しています」

 

ぽ:「自家用ジェットで日本に降りたらどうやって会いに来るんですか」

 

H:「ヘリコプターです」

 

ぽ:「あ、ドクターヘリですか。頭のご病気ですかね」

 

H:「たぶん違うと思います」

 

ぽ:「ヘリコプターでどこに降りるんですか」

 

H:「聞いたことはないですが、河原かもしれません」

 

ぽ:「河原・・・ですか。そこからはリムジンとか?」

 

H:「いえ。待ち合わせ場所には歩いてきます」

 

ぽ:「徒歩ですか。金持ちは違いますね

 

H:「健康にいいですからね。お金持ちは健康に人一倍気を配っています。あなたにはもしかしたら縁がない生き方かもしれませんね。でも私も富豪ではないので、あなたくらいがちょうどいいと思いました

 

ぽ:「はあ、あ、ありがとうございます」

 

H:「仕事は外資コンサルということですが、どちらの会社なのですか?まだ教えられないかしら?ヒントだけでも下さる?PwCとかですか?」

 

ぽ:「え?ええ、まあ。」

 

H:「へえやるじゃん」

 

ぽ:「(PwCって、ぽこちんワクワクちょめちょめ株式会社だけどな。別名ぽっきい事務所なありがとうございます

 

H:「なんだかあなたに興味があります。濡れてきました」

 

ぽ:「雨でも降ってるんですか」

 

H:「快晴です」

 

大富豪が自家用ジェットで来日して、ヘリコプターで河原に降りて、徒歩で会いに来るほどの女。

大丈夫なのか。

 

ぽ:「明日が早いのでももう寝ますね。おやすみなさい」

 

そう送って無理やり終わらせた。返事はなかった。

 

これ、会えそうだけどほんとに会うの?俺。

セックスはしたくないぞ?

 

結局どこに住んでいるのか聞けなかったが、ヘリコプターが河原に降りるそうなのでよほどの田舎だろう。

 

この馬鹿っぽさはわざとなのか。俺が試されているのか。

 

黒糖かりんとう味のうんこを食ってしまった気分だが、このHに次の日に連絡をして会いに行くことにした。きっとすごいことになるだろう。取材させてもらうとする。

俺も無傷で帰ってこれるかわからない。

 

黒糖かりんとう味のうんこに会いに行く。

 

【次回へ続く】