ぽっきいブログ

ぽっきいが語るマッチングアプリ体験記

武勇伝おじさん(初老)が恋愛を避けるわけ

人妻 やれる

 

「俺は昔ずいぶんと遊んでいた」とか

「でも今は女遊びには飽きた」とか

 

その手の武勇伝を言う中高年男性は多い。本当に多い。

特に田舎の一定の階層に目立つ。

 

その人たちに共通するのはお金がないということ。

 

お金がないというのは、それなりの収入はあるけど自由になるお金がないという意味ではなく、文字通りその日の暮らしにも困っている貧乏という意味で。

若いころは「お金を稼げる」と理由だけで肉体労働に就いていた。身体が動かなくなったら終わりだとは知ってはいたけど理解してはいなかった。

案の定、50歳を迎える頃には体調が悪く思うように仕事ができない。仕事ぶりもいい加減だが本人は頑張っていると言う。

 

若いころに体力があったからお金はそこそこ稼げていたものの、稼いだお金は風俗、パチンコ、安スナック通い、分不相応なクルマに消えていった。稼ぐお金以上に使う習慣が抜けず、借金から自己破産。金銭問題で家族は出ていき、安アパートに引っ越して、孤独な貧乏生活。乗っているのは錆びた軽自動車。

 

若いころ真面目に働き貯金してつつましく暮らす同僚をバカにしていたが、今は逆に哀れな目で見られている。勤務先から給料の前借をしていることを陰で笑われている。

 

それでも夜の店で女にチヤホヤされた若い頃が忘れられない。だからまた女と出会いたい。でもお金はない。

そのうち「自分はかつて女にモテた」という錯覚が生まれる。実際は金を払って遊んでもらっていただけだが、もう忘れてしまっている。

いい女が周りに沢山いたのだと都合のいい記憶にすり替わる。

 

いま出会い系サイトをやろうにもお金はない。安スナックに行こうにもお金はない。アパートで安酒を飲みながらTwitterを眺め、エロいツイートをする女にリプするものの返事はない。自分が風俗や飲み屋でチヤホヤされていただけなのを忘れているので、自分が若いころモテてきたような錯覚がある。だから気持ち悪がられ、小馬鹿にされ、無視をされてしまう。

 

Twitterでやっと知り合った女は50がらみの田舎のおばさん。お世辞にもモテるタイプではないし、頭も良くはない。若いころに遊んだ店の女とは比べ物にならない。

でもおじさんは目いっぱい見栄を張る

俺は若いころ遊んでいたんだ、でも今はもう女には飽きたんだ、ってね。

 

だからと言って今の自分、お金のない自分なんかと一緒にいてくれるその女に感謝はしない。感謝はしないけれど他に女はいないから依存する。

ほぼ妄想でしかない武勇伝を聞いて信じてくれるのは、そのおばさんしかいない。

 

デートするお金も満足に用意できない。でも女性は一緒にいてくれる。女性もまたもう男なんか見つかる年齢ではないからだ。頭は悪くてもそれくらいは分かる。薄汚れて老けたそのおじさんのことが好きなわけではないが他にいないから仕方ない。

そういう打算と依存がおばさんにもある。

 

おじさんもまた、もうその人しか自分のそばにいてくれる人はいないのだと理解できていない。

それが人生で最後の女性だということも分かっていない。いや、分かっているのだが分かろうとしないのかもしれない。

 

自称モテていたおじさんと、もう後がないモテないおばさんと。

それはそれで悪くはないが、その関係はお互いの心にある卑屈さのせいで長くは続かない。純愛を気取ってみても結局は卑屈な依存心で繋がっているからだ。

 

だからいずれ関係は壊れる。

壊れてもおじさんはまだ次があると思っている。しかしもう二度とない。

 

若くて沢山働けていた頃はお金があった。だから女を買うことが出来ただけ。でもそれを忘れて「モテる自分」という勘違いを抱えた初老の男は、Twitterで寒いリプを繰り返し嫌われ続ける。

なけなしの3000円を課金して出会い系をやってもひとつも上手くいかない。会えたと思ってもやって来たのは業者の女で、お金をくれたらホテルに行くと言われおじさんは激しく傷ついてしまう。

 

2万円が欲しいと言われるが、おじさんにはそんなお金などない。昔もお金で女が遊んでくれていたのだが、なぜか今、おじさんは純粋に好きだと言ってもらえないことに傷つく。そしてお金お金と言う女を強く憎むようになる。

 

次第におじさんはやさぐれてしまう。

出会い系にわざわざ課金しては、売春目的の女性に説教をする。

モテそうな男の日記にわざわざクソリプをする。

でも相手にされはしない。完全に無視され気がつくとブロックされている。

 

むなしくなり、ゆっくりと出会いの現場から消えていく。

 

これがよくいる「裏垢武勇伝ブルーカラーおじさん」の実態。

 

このおじさんが分かっていないのは、自分に必要なのは「オンナ遊び」ではなく、孤独を分かち合える「恋愛」だっただろということ。

そして元からモテたことなんか一度もなかったということ。

自分がモテると勘違いすることで、粗末にした人間関係があったということ。

恋愛をきちんとしてこなかったので、無神経で孤独で気難しい老人になろうとしていること。

 

一生気づくことはないと思うが、自分が弱者だと知り、弱者であるなら恋愛がこの世を生きていくための杖なのだと知ることが、孤独から逃れる方法なわけだよ。

 

Twitterでやれますか会えますか言ってる時間はないはずだろ。

業者のエロ動画をリツイートしては、女性の真面目なツイートを下ネタで茶化してみたり。そんなことが出来る時間の余裕が残っていると思っているのか。惨めさに利息が付いて雪だるまになっていることにまだ気づかないのか。

 

一生添い遂げられる女性を探しなさいよと、本当に思う。きちんと恋愛しなさいと。

あなたはモテたことなど一度もない。

カッコなんかつける部分がどこにもない。

あなたは若いころもお金を払って遊んでもらっていただけ。

そして金もなく年老いた今のあなたをチヤホヤする若い女などいない。

 

あなたはもう初老だ。

真摯に恋愛をした方がいいよ。

弱い自分を告白できるようなひたむきな恋愛が出来ないと、もう本当に誰もいなくなるよ。

 

ひたむきな恋愛をもう一度探すなら

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